1963年に "Josie Records" からリリースされたLPレコード "The Dubs Meet The Shells"（JOZS-4001）は，イーストコーストのDooWopボーカルグループ "The Dubs" と "The Shells" がカップリングされたアルバム．"The Dubs" は 1957年にスマッシュヒットしたバラード "Could This Be Magic"（Side 1-1） ，"Don't Ask Me To Be Lonely"（Side 1-3），"The Shells" のほうは 1960年に全米Popチャート21位を記録したミディアムテンポの代表曲 "Baby Oh Baby"（Side 2-1）が収録されています．

"The Dubs" は，"Richard Blandon" のダイナミックでメリハリのあるリードボーカルにバックコーラスが絡むDooWopハーモニーが特徴で，DooWopファンには 高く評価されているグループ．このアルバムに バラードの名曲 "Chapel Of Dreams" が収録されていないのが少し残念です．"The Shells" は，リードボーカル "Nathaniel 'Little Nate' Bouknight" の嘆くようなバラード が特徴．

"The Dubs" の音源は，1950年代のオリジナルではなく，1960年以降に "Josie Records" で録音されたステレオバージョン．"The Shells" の音源は，1960年以降の "Johnson Records"，"Josie Records" でレコーディングされたバージョンだと思います．"Collectables Records" からは，同名のタイトルのCD（COL 6398）がリリースされていて，カバー写真も収録曲もオリジナルアルバムと同じ構成です．

ジャケットのカバー写真は，アメリカン航空のジェット旅客機をバックに撮影されていて，左側の4人が "The Dubs"，右側の5人が "The Shells"．このLPレコードには，ステレオ盤（JOZS-4001）のほかにモノラル盤（JOZ-4001）があり，モノラル盤のほうにはカバー写真のトップにある黄の帯と赤の "Stereo" の表記がありません．

"The Dubs" のバイオグラフィーは，"Marv Goldberg" のウェブサイト，"The Shells" のほうは Wikipediade が参照になります．YouTube には，1957年当時の "The Dubs" のビデオ映像がアップロード されています．

Link > http://www.uncamarvy.com/Dubs/dubs.htm
Link > http://en.wikipedia.org/wiki/The_Shells

写真の "The Dubs Meet The Shells"（JOZS-4001）は，1980年頃に出回っていた ペラジャケ のリイシュー盤，写真だけで見るとオリジナル盤と見分けがつきません．正規のリイシュー盤なのか "Bootleg" なのか資料がないため よく判りません．

1965年頃まで使用されていた縦のラインの入った青の "Oval" ロゴ．ラベルを囲むように著作権に関する注意が書かれています．オリジナル盤には，この注意書きはありません．それ以外は，オリジナル盤と同じデザインのラベルです．

＜著作権に関する注意書き＞
"All Rights Of The Records Produced And Of The Work Produced Reserved. Copying, Public Performance And Broadcasting Of This Records Prohibited."

写真の左は，"The Dubs Meet The Shells" のラベル，右は1965年に "Josie Records" からリリースされた "Bobby Freeman" のオリジナル盤 "Get In The Swim With Bobby Freeman"（JOZ-4007）のラベル． "Bobby Freeman" のラベルには，著作権の注意書きがなく，また印刷の鮮明さやインクの色合いから，その違いが判ります．