1. Oh Julie – The Crescendos
2. Sweetheart Please Don't Go – The Gladiolas
3. Baby Let's Play House - Arthur Gunter
4. Pipe Dreams - Jimmy Beck and His Orchestra
5. Rollin' Stone – The Marigolds
6. Doin' The Horse - Skippy Brooks and His Combo
1. Little Darlin' - The Gladiolas
2. Mama Mama Mama - Warren Storm
3. Banana Split - Kid King's Combo
4. I'm A King Bee - Slim Harpo
5. Mystery Of a Kiss - Ray Norman
6. Congo Mombo - Guitar Gable
1960年に “Excello Records” からリリースされLPレコード ”Excello LP-8001 - Tunes To Be
Remembered” は,8000シリーズのセカンドアルバム,”Arthur Gunter”,”The Gladiolas",”The
Crescendos“, ”Slim Harpo” などの音源が12曲収録されたオムニバスアルバムです.レコードタイトル ”Tunes To
Be Remembered” (想い出の曲)の通り,1960年初頭の “Oldies But Goodies” ブームを背景にリリースされたものと思われます.アルバムの構成は,"Side
1-4, Side 1-6, Side 2-3, Side 2-6" の4曲がインストゥルメンタル曲,それ以外は ボーカル曲です.
<Artists' Profiles>
● The Crecendos
”The Crescendos” は,ゴスペルグループ “The Spades” としてスタート,高校のタレントショーでラジオDJ ”Noel
Ball” に見いだされた."Nashboro Records" は,1957年,R&B / ロックンロールを扱う
"Nasco Records" を結成.”The Crescendos” は,”Nasco Records” から ”Oh
Julie” をリリース,R&Bチャート4位,Popチャート5位を記録.”Oh Julie” は,このレーベル の最大のヒット曲となり,約100万枚を売り上げた.
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/The_Crescendos
Link > https://www.discogs.com/artist/884125-Noel-Ball
● The Gladiolas
“Maurice Williams” は,1938年,サウスカロライナ州ランカスター 生まれ,1950年代後半から1960年代前半にかけ,“The
Royal Charms”,”The Gladiolas”,“The Excellos”,”The Zodiacs” のリーダーとして グループを率いた.”The
Gladiolas”,”The Zodiacs” では,DooWopの名曲 "Little Darlin'", "Stay"
(Herald 1466) をヒットさせた.
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Maurice_Williams_and_the_Zodiacs
● Arthur Gunter
"Arthur Gunter" は,1926年,ジョージア州オグレソープ郡 生まれ,ブルースギタリスト,ブルースシンガー.後に
"Elvis Presley" のヒットシングルとなる "Baby Let's Play House"
で知られる.
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Arthur_Gunter
● The Marigolds
“Johnny Bragg” は,ボーカルグループ “The Prisonaires” でリードを務めていた.“The Prisonaires”
は,テネシー州立刑務所の受刑者のグループ.1954年,“Johnny Bragg”,”Hal Hebb”,”Henry ‘Dishrag’ Jones”
は,新しいグループ “The Sunbeams” を結成,その後 “The Marigolds”,最終的に "The Solotones"
に改名した.1955年から1956年にかけて,グループは “Excello Records” から “Rollin’ Stone / Why
Don’t You” を含む5枚のシングルをリリースした.
Link > http://doo-wop.blogg.org/marigolds-c26503640
● Skippy Brooks and His Combo
“Skippy Brooks”( “Edward Brooks” )は,テキサス州ヒューストン生まれ(年齢不詳),ピアニスト.1950年代初頭,“Skippy
Brooks” は “Clarence ‘Gate mouth’ Brown” のバンドメンバーとして,ナッシュビルのクラブシーンで初めて演奏.彼は,バンドリーダーとして,”Freddy
Young”(アルトサックス), “Clifford ‘Big Mac’ McCray” (ベース), ”Kid King”(ドラムス)のコンボを監督する仕事を見つけた.多くのツアーミュージシャンが
“Skippy Brooks” のコンボをバックバンドとして利用した.皮肉なことに,数え切れないほどの ”Excello” レコーディングに参加しながら,彼の名前は
1枚のシングル "Doin' The Horse / Dim Lights" にしか登場しない.
Link > https://www.tennessean.com/-excello-records-story/1998056002
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Clarence_%22Gatemouth%22_Brown
● Warren Storm
"Warren Storm" は,1937年,ルイジアナ州アベビル生まれ,スワンプポップのパイオニア.12歳の時にケイジャン・バンドのドラマーだった父の代役としてスタート.カントリーグループの
"Larry Brasso's Rhythm-Aires" と契約し,"The Herb Landry Band"
に在籍することになった.その後,自身のコンボ "The We-Wows" を結成し,ルイジアナ南部のトップ・セッションドラマーとなった."Nashboro
Records" は,1957年,R&B / ロックンロールを扱う "Nasco Records" を結成."Warren
Storm" は,1958年に "Nasco Records" からリリースした "Prisoner's
Song / Mama Mama Mama (Look What Your Little Boy's Done)" でソロデビューした.
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Warren_Storm
● Slim Harpo
"Slim Harpo"( "James Moore" )は,1924年,ルイジアナ州ロブデル生まれ,ルイジアナ・スワンプブルースの代表格で,商業的に最も成功したブルースシンガーの一人.彼は,ギターを演奏し,ハーモニカの達人でもある.最も影響力のあるレコーディングには,"I'm
A King Bee","Rainin' In My Heart" (1961年),"Baby Scratch
My Back"(1966年)がある.
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Slim_Harpo
● Ray Norman
"Ray Norman" は,ロックンロール・シンガー(出身/年齢 不詳)."Nashboro Records"
は,1957年,R&B / ロックンロールを扱う "Nasco Records" を結成した."Ray
Norman" の "Mystery Of A Kiss / Heartbreak Station" は,彼がリリースした
"Nasco Records" での唯一のシングル.
Link > https://www.rocky-52.net/chanteursn/norman_ray.htm
P-Vine(Blues Interactions, Inc. )
PCD-2325 - Slim Harpo Sings Raining In My Heart - Slim Harpo(1991)
PCD-2423 - Slim Harpo Baby Scratch My Back - Slim Harpo(1993)
PCD-5186 - Little Darlin' Excellent Doo Wop Groups - Various Artists(1997)
Under license from AVI Records, Inc.
left to right
PCD-2325,PCD-5186,PCD-2423,
"Excello" のCD音源は,中古で購入した “PCD-2325 - "Slim Harpo Sings Raining
In My Heart",”PCD-2423 - Slim Harpo Baby Scratch My Back",だいぶ昔に新品で購入した
”PCD-5186 - Little Darlin' Excellent Doo Wop Groups” の合計3枚.いずれも1990年代にリリースされた
P-Vine のCDです.ライナーノーツは,鈴木啓志氏が書かれていて,“PCD-2325 と ”PCD-2423” には英語の歌詞が付いています.
“Slim Harpo” の CD “PCD-2325"と "PCD-2423" は,LPレコード "LP-8001
- Tunes To Be Remembered" の ”I’m A King Bee” を聴いて触発され,廃盤を探して購入しました.”I’m
A King Bee” を聴いたときは,鳥肌が立つというか,ちょっとした感動を覚えましたね.”Excello” レーベルの筆頭が ブルースシンガー
”Slim Harpo” と言われるだけあって,癖のある鼻声と ゆったりとしたボーカルが良いです.”Raining In My Heart”
も素晴らしい曲です.”Raining In My Heart” は,私的には アウトテイクのほうがお気に入りなのですが...
”PCD-5186 - Little Darlin' Excellent Doo Wop Groups” は,”The Gladiolas”(10曲),
”The Marigolds”(5曲), “The King Krooners”(4曲), ”The Rhythm Casters”(2曲),
”The Peacheroos”(2曲), “The Five Chums”(1曲), “The Themes”(1曲) の DooWop音源
25曲が収録されたCDです.注目は,やはり ”The Gladiolas” で,パーカッションが印象的なカリプソ風のDooWopサウンドが 聴くものを圧倒します.特に
アップテンポの “Little Darlin'” ,"Shoop Shoop” あたりが秀逸.未発表曲で 後に ”AVI Records”
からシングル・リリースされた ”Be Bop Girl”(AVI 83126,1980年)は,異次元のイントロに “Norman Wade”
の絶妙なベースとDooWopコーラスが絡み合う佳作.この曲,昔から好きです.